■(TT) pressは、ともまつと丹澤がはじめたインディペンデントな出版ユニット。ひとりじゃできなくても、ふたりなら大丈夫だと信じて本を作っています。
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FILMMAKER, FAILMAKER─撮影現場での(失)録 / タナチャート・シリパットラチャイ
¥2,000
監督として約10年活動してきたタナチャート・シリパットラチャイだが、撮影のたびに毎回、新たな試練やトラブルに見舞われてきた。 予測不能な天候に翻弄され、ついには神頼みをする羽目になったり、コロナ禍で自宅の寝室からリモートで演出をしなければならなかったり──。 さらに、愛すべきクライアントからまったく経験のないジャンルの案件を依頼され、初の海外ロケでの限られた予算と時間、初めてマスコット(ゴリラ)を使った撮影、初めてワイヤーアクションを取り入れたアクションシーンの撮影、初めての自動車CM撮影。そんな、成功も失敗も入り混じった数々の現場経験をユーモラスに綴った一冊。 - 出版社紹介文より引用
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北朝鮮には何もない / クルティダー・ルンルアンキアット
¥2,500
列を乱すことは禁止。決められたスケジュールに従い、案内されたものを見て、出されたものを食べ、用意された娯楽を楽しむ──。 そんな厳格な旅のルールのもとで過ごした北朝鮮旅行の様子を、「見たこと、感じたこと」を几帳面に記録し続けたひとりの"まじめなツアー客"、クルティダー・ルンルアンキアットが綴る旅のドキュメント。「北朝鮮には何があるのか?」を、読者とともに見つめる一冊。 - 出版社紹介文より引用
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THE TWENTIES’ ACHE / オラチャポーン・ポーキンパーコン
¥2,500
28篇の短編小説── 女優でありコンテンツクリエイターでもある『ゴイ=オラチャポーン・ポーキンパーコン』(YouTubeチャンネル「GoyNattyDream Channel」の共同運営者の一人)が、毎朝目覚めたあとにノートに書き留めた断片的な感情や、かすかな記憶をもとに、想像力を膨らませて描いた短編集。 夢、人との関係、自分自身の喪失をテーマに、20代という揺れ動く時期を切り取る。 たとえば── 新人俳優として臨んだ撮影現場での、人気俳優とのぎこちない関係。 キャスティングに受かる方法を探すため、キャスティングアシスタントのインターンを始めた女性の物語。 子どもの頃に「絶対にお母さんを連れていく」と約束した初めての海外旅行。 ウサギに好かれるために肉を食べるのをやめようとする恐竜の奮闘。 そして、子どもの頃の自分に最後に出会うためのミッション──。 こうした物語たちをまとめた『THE TWENTIES’ ACHE(20代の痛み)』は、彼女が28年間の人生に贈る、初めての一冊です。 - 出版社紹介文より引用
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10月6日の人間たち / クワンチャイ・ダムロンカワン
¥3,000
1976年10月6日、タープラチャンのタマサート大学で起きた民衆弾圧事件──その現場に直接・間接的に関わった人々による、「忘れられない、でも簡単には思い出せない」状況、背景、視点、感情、そしてその後の変わってしまった人生を記録した38篇のインタビュー集。 編纂は、ストーリーを通して人々が理解し合い、記憶をつなぎとめることを信じるFacebookページ「バンコクの人間たち」によるもの。巻末にはトンチャイ・ウィニッチャクンとアノン・ナンパーによる寄稿も収録。 - 出版社紹介文より引用
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YOU GHOST ME EVERY SATURDAY NIGHT / タナチャート・シリパットラチャイ
¥2,000
一晩でさっと読める、全15編の短編集。 消えるように、何の前触れもなく途絶えていく、さまざまな「関係」を描きます―― それは、人と人、人と霊、人と神聖な存在とのあいだに生まれるもの。 たとえば―― 悪戯好きな外国人の手から大切な石を取り戻そうと、空を飛ぶ山の神。 医師と、祠に祀られた精霊・パオヤイとの静かな対話。 セラピストと、フォーチュナー(車)の守護霊とのカウンセリング。 不吉なナンバー「777」のナンバープレートを売るため、物語を捏造する青年。 来世まで添い遂げようと誓った恋人たちの魂。 魚を放流する儀式により、輝く瞬間を邪魔される女性―― など、日々目にしたニュースや読み聞いた小さな話をもとに、タナチャート・シリパットラチャイが編み上げた、不思議でシュールな物語たち。 - 出版社紹介文より引用
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MS. KENT & ME
¥1,800
最愛の祖母が遺した、海辺の家へと向かった「わたし」。 そこで見つけた一冊のノートには、「ミス・ケント」という人物について書かれていた。美しい容姿を持ち、障がいを抱え、どこか風変わりな女性――。 謎めいた彼女を探し求めるうちに、「わたし」は、幻の灯台を目指して船を出そうとする彼女と出会い、マーメイド(人魚)について語り合いながら、少しずつ心を通わせていく。 ふたりはやがて、互いを、そして自分自身をより深く知ることになる "浜辺" へとたどり着く。 物語を紡ぐのは、自由な想像力で読者を物語の世界へ引き込む作家、LADYS。 - 出版社紹介文より引用
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パタヤとマーヤー ―DEAD DARLING AND BURIED BAE― / LADYS
¥1,700
かつて年の差を超えて恋人同士だった「パタヤ」と「マーヤー」。 何年もの時を経て、ふたりは再び車一台で旅に出ることを決める。プランブリーからチェンマイを目指す長い道のり――。距離を置いていたふたりは、避けようもなく時間を共有し、途切れた関係をつなぎ直すことになる。 会話を続けるために過去の記憶を掘り起こし、ぎこちなさを少しずつほぐしていくなかで、ふと、かつて共に過ごした日々や、心の奥に沈んでいた想いが浮かび上がる。 かつて一緒に車を走らせた日々、よく聴いた音楽、めくった本、交わした言葉。 そして、ふたりの関係が崩れた瞬間――。 旅路のなかでよみがえる数々の記憶が、幸福、哀しみ、寂しさ、戸惑いといった感情となって、車内いっぱいに広がっていく。 それは、道路の苛立ちや、隣にいる相手への戸惑い、自分自身への問いかけと混ざり合いながら進んでいく。 LADYSによる、旅の空気、会話、ふたりの心の揺れを丁寧に描き出すロードノベル。 読者もまた、ふたりと共にこの旅に出ることを許される一冊です。 - 出版社紹介文より引用
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Family Comes First ―愛と崩壊を抱えて― / ナリットポン・ラクワッタナノン
¥2,800
中国系文化を背景に描かれる、11の短編小説集。 "男児優先" の価値観の中で生き延びようとする姿、吉日に行われる儀式の最中にふとよぎる思考、孫の成功を願う親戚たちからの重圧、先祖供養の日の細やかな心遣いが引き起こす確執、息子を産むまで自由を許されない嫁、さまざまな年齢・性別の人々の愛と関係性――。 タイ人にも共感できる視点から、家族と社会の中にひそむ複雑な感情を繊細に描き出します。 著者は、客家系と広東系の血を引くナリットポン・ラクワタナノン。技巧に頼らず、率直な筆致で注目を集めています。 - 出版社紹介文より引用
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ร่วงหล่นในอนธการ 闇に落ちる / ナリットポン・ラクワッタナノン
¥1,500
『Family Comes First - 愛と崩壊を抱えて - 』で2023年東南アジア文学賞を受賞したナリットポン・ラクワタナノンによる、短編4作を収めた作品集。 本書に収録されているのは、彼がシーライト賞受賞前の初期に書いた短編であり、未熟さと生々しさが同時に息づく、瑞々しい感情表現が特徴です。 集められた短編は、人生の意味を探し求めるなかで絶望する人々の、深い孤独と哀しみに覆われています。 亡き父の遺品に触れるため、葬儀後に帰郷した息子。使われることのなかった大量の品々に込められた思いを探る物語。 見知らぬ旅人と交わした、かすかな約束を胸に、山奥の滝を目指して歩く男。 自宅近くの草むらで、命を失った誰かの遺体を探す少年。 そして、秘密の場所で姿を消した親友を探し続ける者たち。 それぞれが異なる角度から、人間のもろさと哀しみを描き出します。 ※本書には、暴力、死、自傷行為に関する描写が含まれています。 - 出版社紹介文より引用
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THIS IS YOUR SOMEONE SPEAKING 別れのあとに託された声 / チダナン・ルアンピアンサムット、キッティサック・コンカー、ナリットポン・ラクワッタナノン
¥1,300
個性豊かな若手作家3人による短編集。 – 真夜中、古道具店を継いだ青年は、店内にある一台の固定電話から呼び出し音を耳にする。だがその電話は回線につながっていなかった。応答することしかできない、不思議な通話が始まる。 – かつて父親から暴力を受けた母子が、年月を経て再び同じ屋根の下で暮らすことに。すでに意識のない父を前に、かつての父の声だけが記憶の中に鮮やかに蘇る。 – 世界中のエネルギーが枯渇し、国境を越える移動も通信も断たれた日。日本の首相は最後の救済手段として、生活必需品の支給と「別れの言葉を伝えるための電話ボックス」の設置を発表する。 多様な「声」に耳を傾ける、静かで力強い短編集です。 執筆を手がけたのは、2017年東南アジア文学賞受賞作家で『Singto Nok Khok』『DIVINE BEING 』『その他のアイデンティティ』などの著作を持つチダナン・ルアンピアンサムット、話題のミステリー小説『カサク・アンクハート』の著者キッティサック・コンカー、そして2023年東南アジア文学賞受賞者であり『FAMILY COMES FIRST ―愛と崩壊を抱えて―』『暗闇に堕ちる』を著したナリットポン・ラクワッタナノンです。 - 出版社紹介文より引用 11 X 16.5 cm
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Songs of Near and Far Away / Emmeline Richardson
¥8,800
もう一度子どもになること、子どもの目で世界を見ること――子どもの目で世界を見ることができたある大人による、31編の詩とイラスト集。 子どもの想像力には限りがありません。エメリーン・リチャードソンの『遠くと近くからのうた』に登場する子どもたちは、森の妖精に出会い、動物たちと会話をします。大人にとっては荒唐無稽に思えるかもしれませんが、子どもの想像の中では、どんなことでも可能なのです。 大人には見えない、あるいは見ようとしない世界が、子どもの目を通すことで、透き通るように現れてきます。著者は、自然や身の回りのものを自由に想像の媒体として使える子どもの視点を、見事に描き出しています。この作品が、同時代に活躍したわけでも、有名人であったわけでもない著者によって書かれながら、120年以上経った今もなお読者の心をつかむ理由は、まさにここにあるのです。 - 出版社紹介文より引用 hard cover / soft cover / box set 224×288mm / 80p, 96p 英語・韓国語
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Tell me your wish CANANG SARI of Bali / Hyojin Lee (Joy)
¥1,870
インドネシアで唯一のヒンドゥー教地域、バリ島における、朝の小さな供え物「チャナン・サリ」を特集したアーカイブ・ジン。 ※「Chanang sari(チャナン・サリ)」は、バリ島の供物文化のひとつで、花や葉でつくられた美しいお供えです。 - 出版社紹介文より引用 105×148mm / 56p
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Tell me your wish SHRINES of Southeast Asia / Sungil Noh
¥1,870
東南アジアに共通する視覚的文化コード、近所の小さな祠に関するアーカイブ・ジンです。 - 出版社紹介文より引用 105×148mm / 56p
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Thailand Stationery / Hann Lee
¥3,850
"文房具は、文化とその人々の物語を語ります。 色とりどりで活気に満ちたタイの文房具を通して、 タイの新しい顔を発見してみましょう。" この本は、タイで出会ったユニークな文房具や言葉を通して、旅人ではなく「日常を生きるひとり」として過ごす中で、デザイナーが日々の暮らしの中に見つけた小さな心地よさを描いたものです。そして、それらを使う人々の物語も綴られています。 本書は地域ごとに5つの章に分かれており、バンコク、チェンマイ、サムイ島といったおなじみの場所から、コンケーン、スパンブリー、パーイ、ハジャイといったあまり知られていない場所まで、タイ全土をめぐります。そこに根づいた大小さまざまな文房具店とともに、著者のあたたかな言葉と印象的な写真が収められています。 代々受け継がれてきた老舗や、ツンデレなおばあちゃんが切り盛りする伝説の店、タイの文房具産業を支えてきた企業や街並み、そして海辺の小さなお店まで。どれも「文房具」という共通点を持ちながら、それぞれの土地の空気や店主の個性が光っています。 文房具をめぐる言葉とストーリーをたどっていくうちに、タイの文化や歴史、そこに生きる人々のぬくもりが感じられ、過去と現在がやさしくつながっていきます。 - 出版社紹介文より引用 2022.7 soft cover 137×205mm / 284p 韓国語
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MobType / PrachathipaType
¥3,850
"タイの民主化運動から生まれた政治的タイポグラフィ。 市民の声は、いまどんな「かたち」で叫ばれているのか?" タイの政治は今、大きなうねりの中にあります。2020年代に入り、長きにわたる軍事政権を経て、市民意識の高まりとともに民主化への願いが揺れ動いています。 保守的な社会が続く中で、変化を求める若い世代の声は、直近の総選挙にも表れました。前進党(MFP)が大きな支持を得て台頭したのです。 コロナ禍による厳しい経済状況、人々を失望させた新国王、そして表現の自由やメディアへの弾圧——そうした要因が重なり、人々は民主化を求めて広場や路上に立ち上がりました。バンコクの民主記念塔広場で、何十万人もの市民が三本指を掲げる姿は、まるでソウルのソウル広場に集い、民主化を訴えた私たち自身の記憶とも重なります。 政治的な表現の自由が制限されているタイで、著者は民主化の願いが集まるその広場で、完全に匿名のまま人々の手紙を集め、それをフォントに変換しました。そしてそのフォントは、次のデモのための「市民の文字」として再び使われることになります。 著者は、こうした「モブ書体」あるいは「群衆の文字」を通じて、タイの人々が置かれている政治的な背景や想いを、多角的に読み解いていきます。 - 出版社紹介文より引用 2024.7 soft cover 152×224mm / 168p 英語・韓国語
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大判ハンカチ - JOY!!! / おざわさよこ
¥2,500
SOLD OUT
イラストレーターおざわさよこさんの大判ハンカチです。大きな生地に、植物や生き物たちが、生き生きと、やさしく、鮮やかにプリントされています。お部屋に飾るのも誰かへのプレゼントにもおすすめです。 「きつね」「うま」の二種類からお選びください。 サイズ:約52cm × 52cm ---------- おざわさよこ https://www.instagram.com/sayoko_125/
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ロングスリーブTシャツ - TALK ABOUT US / おざわさよこ
¥3,800
SOLD OUT
イラストレーターおざわさよこさんのロングスリーブTシャツです。ベージュの生地に明るい緑色でプリントされたイラストが目を引く、これからの季節にもぴったりのとてもかわいいTシャツです。 以下公式サイトから引用 ===== ドローイング作品"TALK ABOUT US"をシルクスクリーンでプリントしたロングスリーブTシャツです。 ユニセックスのボディを使用していますが、Mサイズで女性のM〜Lくらいのサイズ感です。 丈は長め、ストレートなシルエットで、ボトムスへのインがおすすめです。 ※作家が1枚ずつプリントしています。プリントに多少の差が出ることをご了承ください ※宅急便以外の配送方法では、小さく畳んで発送いたします =====
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ロングスリーブTシャツ - YETY / おざわさよこ
¥3,800
SOLD OUT
イラストレーターおざわさよこさんのロングスリーブTシャツです。お花を持ったりぬいぐるみを抱いていたり…見ているだけであたたかい気持ちになるイエティたちがぎゅっとプリントされた、ゆったり着られるTシャツです。 ベージュとスミ色の二色からお選びください。 以下公式サイトから引用 ===== ドローイング作品"YETY"をシルクスクリーンでプリントしたロングスリーブTシャツです。 ユニセックスのビッグシルエットなボディを使用しています。Sサイズで女性のM〜Lくらいの方が大きく着られるサイズ感です。 ※男性でも人によっては着られるサイズ感かと思います。(178cm80kg弱の男性が着てみたところ、肩やお腹はきつきつにならず、袖や丈がぴったりか少し短いかな、という感じでした) ※作家が1枚ずつプリントしています。プリントに多少の差が出ることをご了承ください ※宅急便以外の配送では、小さく畳んで発送いたします ===== ---------- おざわさよこ https://www.instagram.com/sayoko_125/
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能登チャリティトート / おざわさよこ
¥2,000
イラストレーターおざわさよこさんのトートバッグです。緑と紫の二種類からお選びください。 ※売上から1枚につき500円を能登半島地震の被災地に寄付します。 サイズ:約36cm × 36cm(持ち手以外) ---------- おざわさよこ https://www.instagram.com/sayoko_125/
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2475 シャムのゴーストライター - 2475 นักเขียนผีแห่งสยาม - / Sa-ard
¥3,800
2475 シャムのゴーストライター - 2475 นักเขียนผีแห่งสยาม - / Sa-ard <あらすじ> 舞台は1930年代、絶対王政下のバンコク。新聞社で校閲者として働くニパーは、社説の「ゴーストライター」としても活動していた。彼女の父は憲法起草に関与した罪で捕らえられ、獄中で命を落とした過去を持つ。そんな彼女はある出来事をきっかけに、政府中枢に近い上級王族が主宰する文芸誌の作家として働くことになる。しかし、同時に絶対王政を打倒しようとする「人民党」とも関わることに。王族の華やかな暮らしと、自由を求める人々の理想との間で揺れるニパー。やがて彼女は、王族の情報を人民党に流すスパイとしての役割を引き受けることになる。彼女は自らの信念と夢を貫けるのか——。 <本書について> 『2475 シャムのゴーストライター』は、実在の人物や出来事からインスピレーションを得たグラフィックノベル。タイトルの「2475」とは仏暦2475年、すなわち西暦1932年を意味し、タイで立憲革命が起こり絶対王政が倒された年です。本作は、タイの歴史に深く根ざしながらも、現代に通じるテーマを鮮やかに描き出した作品です。この作品が特に魅力的なのは、歴史の転換点となった「立憲革命」を、「人民党」や王政側の指導者の視点ではなく、作家や新聞記者、そして女性の視点から描いている点でしょう。 物語の主人公であるニパーは、歴史の大きな流れの中に生きながらも、彼女自身の夢と信念を貫こうとする人物です。彼女が経験する葛藤や決断は、当時のタイ社会の緊張感をリアルに伝え、読者を物語の中へ引き込みます。 この作品はクラウドファンディングによって支援され、SNSなどを通じて広がったことで、タイ国内で大きな話題となりました。タイの歴史に関する議論をより豊かにするだけでなく、表現の自由や社会の変革について考えさせられる一冊です。 <著者について> サアート(Sa-ard)は、2011年に漫画家デビュー。初の短編作品集は日本の外務省が主催する第五回日本国際漫画賞で優秀賞を受賞した。もともとは日常を描くコメディタッチの作品が多かったが、2020年のタイ民主化運動をきっかけに社会的なテーマに関する作品を発表するようになった。『2475 シャムのゴーストライター』は、彼の新たな挑戦として、タイの歴史と現代社会を繋ぐ作品となっている。 https://sa-ard.art/ 144 × 209 mm 460ページ 紹介テキスト協力:福冨渉
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いつか気づく。언젠가 깨닫는 / 阿部龍一 イム・ジーナ
¥1,650
SOLD OUT
阿部龍一さんとイム・ジーナさん、日韓のアーティストが10年後の生活を想像して描いた漫画合作本です。ささやかな幸せ、想像する未来、ふたりが大切にしたいことが詰まっています。おふたりと縁の深い、学芸大学の本屋SUNNY BOY BOOKSのことも沢山書かれています。 B6判 / 46p / 無線綴じ
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てんしのけはい / 小沼理
¥990
サイゼリヤで著者と雑談をするという設定の、ゲームブック形式のジン。選択肢によって会話が分岐し、展開が変わっていきます。著者とのやりとりの中で、自分自身の感じ方や考え方にも気づけるような一冊です。 105mm×148mm 44p ---------- ◼︎著者 小沼理
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ツアー・コン・バープとファラオの呪い
¥3,000
『ツアー・コン・バープとファラオの呪い(ทัวร์คนบาปกับคำสาปฟาโรห์)』は、タイ人観光客22人がエジプトで繰り広げた伝説的なツアーの実録です。彼らが体験した驚きの出来事をユーモラスに描写し、歴史的な背景や知識も豊富に紹介されています。このツアーは、#อียิปต์อีสัส というハッシュタグがSNSで話題となり、数日間トレンド入りしたほど。ナイル川でのクルーズ、砂漠のラクダ乗り、寝台列車での夜を乗り越えるなど、エジプトの魅力を満喫できる内容が詰まっています。 127 × 183 mm 416ページ
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母、私、そしてアルツハイマー
¥2,000
『母、私、そしてアルツハイマー(แม่ ฉัน และอัลไซเมอร์)』は、タイの著者ชลจร จันทรนาวีによる初の著作。アルツハイマー病の母親を介護する実体験を通して、病気の理解や患者と家族が直面する課題、心の葛藤をリアルかつ温かく描いています。さらに、刺繍アーティスト「Chayameen」による温もりあるイラストも魅力的です。 127 × 183 mm 176ページ